20181206 中村佳穂BAND AINOUリリースツアー

今池得三

 

得三で初めてオープンに間に合って整理番号を呼んでもらって入った。皆さん並んでいるところへ返事をして入るのが恥ずかしかった。

得三の椅子、学校の椅子なので懐かしくて好きなのだけどワンマンをずっと座って観るには厳しい気がして壁際のベンチに座った。お隣がたぶんめちゃめちゃに佳穂さんのことすきなお姉さんで全曲わかってる感じのノリ方をしてらした、そうだよなあと思った。佳穂さんは誰かの支えになったり生きがいになったりするようなアーティストだよなあという納得感。

最近はライブをノンアルで観るのが流行っているので佳穂さんとおそろい、と思いながらチケドリをジンジャーエールにして(キモみ)開演を待った、隣のお兄さんが文庫本を読み始めたので私も本を読んだ。ヤクザのお兄さんが他の組のヤクザの親分を殺せという密命を仰せつかって数ヶ月徹底的に尾行するんだけど、いざ親分が一人になって絶好のチャンス、と思ったら宝塚を見に大劇場に入っていってしまう、読みかけだけど面白い。中山可穂「娘役」。

全編聴いてやっぱり好きだったのはGUMとfool for日記とget backだった。泣かされる曲は沢山あったけれど。新譜以外だとシャロンもすきだった、俄すぎて知らないけれどシャロンは猫なのかな。

fool for 日記はライブだとかなりワルツぽくて、バンド全体のワルツのステップ感がとても気持ちがよかった。

get backのアウトロで荒木さんがどんどん下がってって結果just overが黒人教会みたいな荘厳な感じになってたのくっそ面白かったな、それに限らず面白いことが次々に起こるから目が離せない。永い言い訳でなまけもののぬいぐるみを佳穂さんが頭にオンしたときは情緒がグチャアってなった、なんでなの…すき…

アンコールでやったあんたがたどこさ、初めて生で見たけど最高でずっとやって欲しかった。

中村佳穂BAND、わりと名古屋来てくれるのでだんだん慣れてきた感じがあって、本来驚くべきポイントで驚けていない気がするので今度はまた違う友人を連れていってどうだ中村佳穂はすごいだろう、ってドヤりたいなと思う。私がドヤることでもないんだけどこう、ハードルを上げきっても大丈夫って信じられるので。