20181117 アッセンブリッジ・ナゴヤ  石若 駿 × 浅井信好

なんでもいいけど頭が腐ってるせいで掛け算表記に罪悪感を感じる、でも公式がそう書いてるので…

石若 駿 × 浅井信好 ライブセッション | アッセンブリッジ・ナゴヤ│Assembridge NAGOYA

 

この日は東京から知人(少なくとも来る前に一回しか会ったことなかった)が来てくれて一日遊び回ったあとでこのセッションを見に行った。会場は今はそのもともとの用途では使われていない旧職員寮で、2階建ての建物の数カ所にドラムセットやビブラフォンなどが用意されており、二人のパフォーマーが自由に移動しながら、ときにはお互いの姿が確認できないところで演奏/演技するイベントだった。

ライブはぶっ通しで、パフォーミングアーツとかインスタレーションとか、そういう領域のものであったと思う。9月25日に石若駿×松下マサナオ×ハラサオリを見ていたのがよかったみたいで、意識を集中するのにあまり時間がかからなかった。

セッションの最後のほうで、手指の先から滴った水を口でうけるような動作を浅井さんがして、そこから一連の流れが私には命の誕生に見えた。どちらかといえば卵生の生物が孵化するまでの。あの数分の浅井さんの手の甲や背中のこと、腕が自由になるまでのことは長く覚えているだろうなと思う。

絵画でも抽象度の高いもののほうが結果脳にダイレクトに響くみたいなところがあると思うのですが、こういうものを覚えると様式美ごしの音楽がずいぶん奥ゆかしいものに思えるような気がする。(それのよさが感じられなくなるわけではないけれど。)でも怖がらないでどんどん見たい。