たのしいムーミン一家

 

 

目覚めのシーンがとてもいい。このような目覚めを普通のことだと思って眠りにつけることが大切だと思う。

 

誰かのために何かをすることを、この物語に出てくる何人かのキャラクターは、当たり前だと思っている。最後にはとても美しい願い事も聞ける。

苦しい気持ちのとき、絵空事の物語でも、そうありたいような心の動きを読み取ることができれば、もう一度心ある自分を思い描ける。一匹の小さないきものにも、もしかしたらいつか誰かを助けてあげられる日が来るかもしれない。そうだったらいいのに、と思うことができる。春のために今眠ることを怖がらずに済む。