緑衣の美少年

前作を読んだとき、続編も続きで買えと書いたのだけど、別にこれを読んでも特に何かが解決したりはしなかった、むしろ状況は深刻になり、物語は佳境に差し掛かっている。

この作品内のクライマックスで主人公瞳島眉美が直面するエモがすごくよかった。自分がいなくても世界は回ることについての安堵と寂しさが混じった感情、部活を引退した後とか仕事をやめた後に多くの人が味わうと思うのだけど、そのエッセンスだけが綺麗に抜書きされていた。純度は高めてあって、このレベルで体験する人は少ないかもしれないけれど、自分がさっきまでいた場所が眩しくて目を細めたことが、私にだってあったと思う。

次巻、いよいよ大きな敵の懐に飛び込むらしいので楽しみ。

アニメが放送されていて、各種配信サービスでも公開されているらしいので見ようと思う。何せ美声のナガヒロはツイステッドワンダーランドでジャック•ハウルの声を担当している坂泰斗だ。(さっき名前を調べたのだけど…)そして沃野禁止郎にはトレイ•クローバー担当の鈴木崚汰!ソシャゲの登場人物が多くてよかった。でもジャックもトレイもとても好きなキャラクターだから中の人の名前を覚えられてとても嬉しい。