20190221 <GRAPEVINE SOMETHING SPECIAL> w/中村佳穂BAND

@名古屋クラブクアトロ

ちゃんとOPENに間に合って、佳穂さんバンドは上手のカウンターから聞いた。

最初の即興でAlrightを歌ってくれて、にわかながら一応GRAPEVINE予習しといてよかったーと思いました。セトリがメモってあったのでここにも貼りますね。佳穂さんはちょっと聴きすぎててAINOUの曲は喋ってる間にメモれる。

(0.Alright始まりの即興)

1.GUM

2.アイアム主人公

3.?弾き語り 弱点ばかりを…

4.get back

5.you may they

6.きっとね!

7.そのいのち

3曲目は曲名がわからなくて、この曲ですのでよかったらどなたか教えてください。セトリも違ったらご教示ください。

この日はGUMで佳穂さんが2番の歌詞を2回歌ってて、私はその"愛はディスティニー"てとこが90年代ぽくてほんと好きなので得した気分だった。ご本人はあちゃ、と思ったかも知れないけど。そのほかyou may theyかな、荒木さんが音出なかったりとか、色々ありつつもステージの空気は全然壊れなくてすごい。中村佳穂バンドのチーム感みたいなものを、佳穂さん自身がすごく大切にされているのが伝わってきて、アイドルに関係性萌えしがちな人間からするといちいち和むしMCを聞くのが楽しい。

パフォーマンスの話というよりサウンドの話で恐縮なんだけど佳穂さんバンドのことでほんとすごいと思うことがあって、音が常に "本当に良い" んですよ。語彙がないな…。ここ半年強自分比少し多めにライブを聴いてきて気づいたことで、結構好きなバンドでもコンディションによっては音がしんどい部分があるのがふつうなんですよね。それはツアーで慣れないハコだったり、まだお付きのPAさんまでは連れてこれなかったり、人が入ったら全然音の聞こえ方違うのを読み切れなかったり、想像するだに色々な事情があって、そのことでアーティストさんにがっかりする気持ちになったことはあまりないのけど。でも、中村佳穂バンドを聴いてサウンド面でつらい気持ちになったことは一度もない。ただの一度も。エンジニアのお仕事されてた(る?)荒木さんや北川さんがメンバーにいるのもサウンドの安定感の理由なのかもしれないと思いつつ、結果 "しんどくない!" ということがわかるだけなのだけど、彼女のライブを何回でも聴きたいと思う理由の一つにすら数えられる。これからもっと大きな会場でやるようになって、チケットが抽選に落ちるような倍率になっても、音でがっかりすることはないんじゃないかな、そのような信頼がある。いつもバッチバチのバッチリでやってくれるの、本当に嬉しい、ありがたい、続いて欲しい。

最後、佳穂さんが  "今もう帰ると思ったでしょー、あんまりウケなそうな曲をやって帰りますね"  と言ってやった「そのいのち」、メンバーさんたちがこれで最後と思って「きっとね!」をやり切ったあとの振り絞るような演奏が印象的だった。格好良かったな。

「きっとね!」 については最近音源のホーンアレンジを脳内補完しているようなところがあって、AINOUが出る前にはなかった現象だ。でも作り込まれた「きっとね!」の提示のされ方があのバージョンだったのは最高のことだなと思う。CDが出るとき、曲の一旦の完成形が示されると思うんだけど、AINOUについてはどの曲も、その形で脳内に置いておけることが嬉しくなるような磨かれ方をしている。ライブがとても楽しいバンドなのに、CDのことをこのように大切に思えるのも、稀有な体験だろうな。

GRAPEVINE、森道市場で聴いた時に半分寝ながら芝生で聴いて最高だったのだけど、何せ酔っ払っていたので全部がふわっとしていて、シラフで聞けてよかった。でも酔っていても格好良さがわかったのはおそらくひとえにボーカル田中さんの声が格好いいからで、あんなに格好いい声ってズルいのでは、田中さんにすごいムカつくことがあってもちょっと歌われたら許してしまうのでは、と思う。アジカンよりくるりよりモテそう。

私が好きだったのは「Afterwards」以降3曲なのだけど、「真昼の子供たち」をやったのは名古屋だけだったらしくて名古屋公演に行ってよかったと思った。サークルの友人たちが漏れなく大好きなGRAPEVINE、絶対また聴いてしまうな。みんなが一生懸命コピーしてたのは、あんなに格好いいロックバンドだったんだね。今までよくわかってなくてごめんね。