20190127 ペンギンラッシュ avocado boys

ハポン

ハポン、木の内装とたまに上を走る電車の音が結構好き。バス一本で行けるのも。

最近ライブにだけ行くときは友人にもらったマリメッコのがま口に千円札を何枚か入れて、パスケースにカード類とリップとイヤホンを入れて手ぶらで出かけるのが好きなのだけど、 バスに乗って降りて歩いて音楽を聴いてまた歩いてまたバスに乗って帰るの、身軽で心地いい。

・ペンギンラッシュ

ね、がっつり音楽をやっている人たちがこういうことを言われるのむかつくかもだけど可愛かったな…可愛かった…。Apple MusicでNo Sizeというアルバムを聴いていて、環境音入ったイントロとか、全曲のコンセプトの統一感とかに例によって”ちゃんとしている人たちだ…”みたいな感動を覚えていたんですけどライブもそういうひとつひとつの練習と打ち合わせの積み重ねを感じられて素敵でした。

私はRETとユイメクが好きかなと思うのでその2曲のことを書きますね。


ペンギンラッシュ - RET [Official Music Video]

MVまじで笹島で撮ってた、名古屋の活用がすごい。RETはだいぶ垢抜けてて、今歌詞を検索して出てきたインタビュー

ペンギンラッシュが表現する、ジャズも文学も苛立ちも歌に変えて - インタビュー : CINRA.NET

でこれは新しい曲ですとVo.望世さんが言ってるのでこっち方面に侵食して行ってくれるんだったら棲みやすい水だわ…て思っている。メジャーに転調するとことかアウトロのフレーズのスケールとかがおしゃれなんだと思います。たぶん。おんなじ夜行バスでもチャンカパーナとは大違いだなと思う、チャンカパーナも好きだけど。夜行バス、ちょっとワープする感じがあって、そのまま出勤をしたりすると信じられないことに本当にそのまま一週間が始まるんですよね。浅い睡眠でぼーっとする頭が景色の隔たりに慣れるまでのあわいの時間、プライベートの私と社会に適応しようとする平日の私の曖昧な境目のことを思い出した。この曲にはもっと決然とした美しい意思があるように感じるけれども。

ユイメクはそれこそライブで最後の方でやってくれと思う曲なんですがほんとに最後にやってくれてほんとに!と思いました。(そういうことが好きなんだよな)奇をてらわないピアノジャズナンバーだと思うんですけどこの曲は望世さんがギターを弾いてなくて、文字通り肩の荷が降りるからか声が明るく響いてすごいかわいかったしワンマンとかバンバンするようになったらお衣装替えたあとにひらひらしたワンピース着たりあんまやらなそうだけどアンコールでみんなでTシャツ着たりして歌ってねと思った。

・avocado boys

開演前、大晦日ぶりで顔を合わせた深谷さんが開口一番「お酒の飲み過ぎには注意しなさい」って言ってて普通に謝れた、許されたかは謎だけどこれでだいたい謝れたかな…行き届いたファン教育。(なお顔見るなり注意する優しい人間は深谷さんだけであとは飲みが足らなかったら注意しますという典型的なバンドマンやら僕は気にしないと言ってくれる仏やら、いろいろな人がいらして滋味深い、世の中。大晦日、クラブっぽい絡みからの避難先になってくれた優しい皆様ほんとありがとうでした)

 

avocado boysのライブ見るのは2回目だったのですが、前見たときよりぜんっぜん良くなってた。同じ曲でもあんなに変わるものなんですね…。音楽こわい。ハポンの2階席っていう居心地のよい席でみたのもあるかもですが、全体的にアンサンブルの座りがよくなっていて、同じメンバーでリハを重ねたり新しい曲を作ったり(?)しているからなのかなーって思いました。見た目の好みもあるんですけどPf.中尾さんがめっちゃ端正な弾き方するからキャーキャー言うのに忙しかったな。彼が編曲した曲もCDのヴァージョンよりがっつりピアノでよかったのを覚えてるのだけどどの曲だったか忘れてしまった。Angels?(例によって教えてもらったら編集します)あとLenaさんがラップした5th Avenueじゃない曲…?もよかった。

サックスにハーモナイザーかけてあるの生理的に好きで、単に管のボリューム感を増す以上の効果があるのでしょう…?とわからないなりの印象がある。うまく言えないけど2本の管でやったんじゃできない文字通り機械的な音程とシンクロ率になって、それがわりと人力みの強いコンガとかと合わさったときに面白いコントラストになるよなあと思う。人工的(全く人工的じゃない音なんてないけれども)な音のこと最近好きだからavocado boysも普通に曲によってはアナログシンセぶりぶりみたいな音(どんなじゃ)も合わせられたりするのかなーって思うしシンベがもっとバッキバキのも聴きたい気がするし、編成大きくてサウンドに幅があるといろんな方向性があって、客は夢見るだけだからいいけど演ってる方は迷いそうと思う。どうなってゆくのか楽しみ。クラウドファンディングで次のレコーディング費用を集めているみたいで、バンドはどこも大変と思いました。リターンが普通に赤字になりそう(5,000円でCDとライブとか)で、どちらかというと”前借り”という思想なのかな。よい音源になりますように。

camp-fire.jp