20190115 SONG BOOK TRIO

先週主催の方とハポンで顔を合わせて、少しお話して思い出してきた気がするのでまた忘れる前に。

 

・ゆいにしお

新栄に向かう道々アップルミュージックで少し聞いていたのだけど、”タッチミー”というかわいい曲の後ろの方にサビ内で半音上げの転調があって、このシンプルな転調でこんな幸せな気持ちになれる脳天気人間でほんとよかったな、みたいなことを思っていたのですが、ライブで自分がさっき覚えたタイミングで思ったとおりに転調してくれたらそれだけでもっかい嬉しい気持ちになってほんと…私は…簡単…と思いました。どの曲もぼやかしすぎない、ストレートな歌詞が乗っていた。そういうことができないまま30歳になろうとしてて、ダメな大人でごめんよ、という居酒屋のくだ巻きおばさんテンションが抑えられない。まっすぐ届く言葉に素直な気持ちを思い出せるよい時間でした。就活頑張ってください。心より応援申し上げます。

 

・Go Fish

アコギ弾き語り2連チャン、だいぶストイックな対バンの組み方だな…と思いながら聞いた。といってもこちらはなんかバンドやってたりいろんなことがあって、紆余曲折を経てこのスタイルにたどり着いたのでは…という、しみじみとした弾き語りでした。(実際のところは知らない)男性ボーカルなのだけど暑苦しいところのない、静かな声だった。歌詞は面白くて、もうちょいMCしてくれるとにわかは助かるなと思いつつ聞いた。

 

・SONG BOOK TRIO

3は買っていて、一応2までもサブスクで聴ける曲は一通り聞いていたのだけど、この日ちょっとぼうっとしていたせいで気づいたら終わっていた。ピアノ、エレキギター、ボーカル+アコギ+オルゴールという編成でできるアプローチををたくさん見せてもらったと思う。

角銅さんが詞をささやき声で読んでいたのとかとてもよかったし、キーを上げたり下げたり、その場で面白いことがたくさん起きていて、サウンドとしては静かなのに逆に目が離せないようなところがあった。角銅さんも西田さんも人間を引き込んで集中させるのがなんて上手なんだろうな、あんなに頭ボヤボヤでも惹きつけられる瞬間がいくつもあった。

しかし何ををおいても、ドラムを叩いていたらもうとにかく上手くてお祭みたいになる石若さんがあんな曲を考えて、奏法や音の重ね方、響きのことを繊細にディレクションしてあのアルバムを作って、ツアーではいつもよりちょっと緊張したご様子でピアノを弾くの、ニコニコしちゃうなと思う。あまり奇抜な飛び道具みたいな音色やキャッチーなメロはなくて、とにかくニュアンスが微妙な曲が並んでいた。ああいう歌モノを書く人だとわかった今は、普段聴くドラムに対する耳も変わるような気がしている。その日私が座ったソファのスプリングが死んでいて腰がしんどかったり、睡眠も微妙だったりでやや集中力を欠いていなければ、もっといろいろな音を受け取れたんじゃないかなと思う。あまりに優しすぎて気づけないことが多かった気がしてもったいなかった。

この日は客席に渡辺ショータさんがいらして、即興で一曲参加されてたのだけど石若さんが途中でまるっとピアノをまかせて手拍子(ボディーパーカッション)係になっていた。すごく楽しそうでピアノ弾くの大変なんだな…って思いました。笑

またコンサートに行きたいなと思う。どんどん新しくて面白いものを聞かせてほしい。