オタク

どう考えてもアイドルのほうがバンドより推しやすいの、なんてったって顔が好き!!!!性格が好き!!!!好き!!!!!という熱量を文章に積載することを、界隈がアリだと思ってるかナシだと思ってるかによるところもあるかなあと思った。

主に人間/スターを推す文化圏であるジャニーズとかヅカは、明らかにヤバイおもしろいオタクの人が沢山いて、ヤバイ熱量でヤバイ量の文章を日々書いていてくれて私はそれらのことが本当に大好きであり、そのオタクに引き寄せられてジャンルに詳しくなるところがあるのだけれど、バンドその他基本的に作品で推していくのが格好いい文化圏においては、その人のことが好き!!!!ということを声高に叫んでも音楽のよさは伝わらないでしょ、という気分があるように思う。楽曲を分析して、音楽史に位置づけて、格好のいい文章で感動を表現して、世代にとってのその人の象徴性を解説して、全部やって最後に出すのが”なんてったって格好いい”でしょう、という。私が思っているだけかもしれないけど。

今私が外形的には一番熱心に通ってるライブは多分アイドルのじゃないのですが(多分)、その人達をとりまくオタクで一番おもしろいの、アーティスト本人では、というパターンが結構ある。私がその人の書いているものを読んだり、コンサート会場でお話する機会があったときに、その人がやっている音楽のトップオタとしてアーティストさん自身を認識して、この人おもろだな、みたいなところからライブに通うようになった方が結構いる。(逆にいうと、このオタクやべー、推されとるのは誰じゃ、という風にあまりならなくてさみしいのだけど、やっぱ単に観測範囲の問題かもしれない)

それにともなって、アーティストさんに対しては本来ならばこちらが音源を聴いて一撃で好きになりライブに通うべきところ、人間そのものに魅力を見出していくらかの割合アイドルと同じテンションで推しておりあまつさえ握手とか求めて営業させて申し訳ない、こちらが生粋のミーハーなばっかりに、ぐらいのところがあるので、アレです、そういうバンドとかの音楽について何かいうときもヤバイ熱量で書いたらいいかなって思った、っていう話です。みんなが音楽的な背景とか理解しなくてもそういうのはプロのひとにやってもらえばよくない、まあ真似っこごっこするのも楽しいけど。スヌーザーごっこしたいぴ。