her/世界でひとつの彼女

先週の土曜日に見に行ってきました。
久しぶりにあった友人とだったのですが、彼女は相変わらずで、
とっても可愛らしかった。

公式HP
http://her.asmik-ace.co.jp/

主人公の男性がたまたまインストールしたOSに恋をするお話。
スパイク・ジョーンズ監督の最新作です。

今初めて公式のHPを見たんですけど、
一足愛用しているサンダルがあるナチュラライザーっていうアメリカの靴のメーカーと
タイアップしていて嬉しくなりました。
ナチュラライザーのサンダル、ベルトの部分が皮でできてるので履き心地がよいです。

作品についていうと、画面が真っ暗になって人間とOSがいちゃいちゃするシーンがあるのですが、
そこにかぎっては本当に字幕が邪魔。
どうせたいしたことは言っていないので「以下睦言」とかで字幕なしにして欲しかった(無茶苦茶言っている)

あとはだいたい面白くて、主人公の同僚の女性がつくってる映像作品を
鑑賞するシーンはとても素敵だった。あの女性は全般に最高だったな。

それと主人公の職業が「代筆屋」で、手書き風のお手紙を音声入力で書く仕事なんですが、
いちいち個人的なかんじのする文章で、こんな職業があったらついてみたい、と思いました。

もうひとつは、作中で主人公がプレイしているゲームがとっても面白そうでやってみたかった。設定が少し未来なんですが、そのことを観客が無理なく了解できるような仕掛けがたくさんあって、そのいちいちが本当に実現できたら素敵だな、と思うようなものでした。

IT関係の人たちに是非見て欲しい映画。もちろん教職が見る金八先生GTOみたいなもので、荒唐無稽すぎて笑ってしまうようなものばかりなのかもしれないけれど。

恋愛については語るのがはばかられるくらい
なんにもわからなくて、たとえば人間と付き合うのとOSと付き合うのの何が違うのかわからない以前に付き合うっていう行為自体が何を指してるのかわからないので、
「OSとの恋だって立派な恋愛なんだ!むしろ人間との恋より純粋で美しい!」みたいな
趣旨の感想を書くのは差し控えます。

そもそも人間がOSと恋に落ちるとしたら、それはOSが人間と見紛うほど「人間らしい」からなのか、という点ではこのすごく好感度の高いSFラブロマンスに疑問を呈すことになるのかもしれない。